この記事は次のような情報が提供されます
【提供される情報】
本書を読んで分かった学べる7つのポイント が分かる
- NISAで配当株投資をするメリット
- 「ゴリラ握力」で持ち続けたい注目の4業種
- 配当株投資を進める3つのエンジン
- 配当株の管理
- 増配額より増配率で考える
- 高配当株を買っても増配するとは限らない
- 配当金の賢い買い方
この記事を書いている『株式投資実践者の株うさぎ』はこんな人です。
本記事を書いているのはこんな人(2024.5.22.更新)
- 2012〜2013年に「うまくやれば早く、楽して稼げそうという理由で株の短期トレードに手を出すも、損して引退。
- 株価が少し上がったら売り、少し下がっても売りで利益はマイナス、手数料だけたくさん払いました。。。
- 2022年に”つみたてNISA”をきっかけに再挑戦を決意。資産運用の本を読み(2023年12月末時点で20冊)、まずは真似するところからインデックス投資と配当株投資を実践
- ゆっくり資産拡大を目指し中(今回は再現性と継続性を重視)
- 【現在の投資実績】
- つみたてNISAでインデックス投資を実践中(2022年開始〜現在)
- 【参考にしている本①】:ジェイソン流お金の増やし方(1,430円)
- 【参考にしている本②】:ほったらかし投資術(869円)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がメイン
- 2023年の最終含み損益:+16.07%
- 日本個別株で配当株投資を実践中(2023年開始〜現在)
- 【参考にしている本③】:オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資(1,650円)
- 【参考にしている本④】:年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資(1,738円)
- 2023年の受け取り配当金:4,7439 円
- 米国ETF(米国ドル建て)で配当株投資を実践中(2023年開始〜現在)
- 【参考にしている本⑤】:バカでも稼げる 「米国株」高配当投資(1,515円)
- 【参考にしている本⑥】:本気でFIREをめざす人のための資産形成入門(1,540円)
- 2023年の受け取り配当金:$146.52
配当太郎さんの新作を読みました。配当太郎さんが重要視している「増配」をメインに考える配当株投資のポイントについて学びましたので、そのポイントをまとめて紹介します。
紹介する本はこちら↓
タイトル: 新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資
著者: 配当太郎
ページ数: 251ページ
価格: 1,848円
発売日: 2024/5/2
*配当太郎さんは2024年5月時点でX(旧 Twitter)のフォロワーが16.7万にもいる大人気の投資家さんです。
投資家。学生時代に株式投資を始め、リーマン・ショックを経て、配当株投資に目覚める。大型株を中心に投資し、保有銘柄の9割は配当金が年々増える「増配銘柄」が占める。Xのフォロワーは15万人超。毎日、配当株投資に関する情報を発信している。著書に『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』
新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資(配当太郎)
株式投資実践者である私がこの本から学べるポイントを紹介します
学べる7つのポイント
配当太郎さんの特徴は値上がり益ではなく配当金がメイン、そして企業が配当金を増やす「増配」の力によって資産拡大を行われてきた点です。
①値上がり益
株を安い時に買って、高い時に売ることでその差益で儲ける方法です。キャピタルゲインとも呼ばれます。一般的に株式投資というとこちらがイメージされると思います。
②配当金
株を所有することでその企業の利益の一部を配当金として受け取ることができます。銀行の利子のイメージです。インカムゲインとも呼ばれます。
配当太郎さんによると、
株式投資の「王道」は配当株投資であり、配当金がその「主産物」だということです。
年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資(配当太郎)
だそうです。株の値上がりで稼ごうとするトレーダーの戦略と全然違いますね。
配当は予定された利益。株価や市場動向を気にする必要がないので一喜一憂しなくていい。だから、メンタルへの負担が少ないのが大きな特徴です!そして、稼ぐ力のある日本を代表する企業へ投資すれば、そこに増配が加わり利回りもどんどんアップしていくのも嬉しいポイント。
この配当太郎さんスタイルの投資法を実践するため、本書で学べるポイント7つを紹介します。
NISAで配当株投資をするメリット
2024年に新しいNISA制度が始まりました。その中身は積立・分散投資を目的とした一定の投資信託(ファンド)を対象とする「つみたて投資枠」と、上場株式・投資信託などが対象の「成長投資枠」という2つの投資枠になっています。
(引用:金融庁 HP, 新しいNISAのポイント, リンク)
企業の株を個別に買う配当株投資は「成長投資枠」を活用します。ポイントは以下の通り。
【成長投資枠のポイント】
- 非課税保有期間が無期限化
- 口座開設期間の恒久化
- 年間投資枠は240万円
- 非課税保有限度額は1,200万円
本来なら配当金にも約20%の税金がかかりますが、 NISA口座なら非課税。そして、生涯を通じて活用できるので長期投資が前提となる配当株投資を進めるのに大きなアドバンテージになります。
配当金を受け続けても、死ぬまで税金がかからないので自分年金を作る気持ちで取り組むといいですね
結論:新NISAが始まり、配当株投資にとって更に有利な環境が整った
「ゴリラ握力」で持ち続けたい注目の4業種
配当株投資は長期投資。そこで大切なのは、「稼ぐ力」+「安定感」+「実績」のある企業を選ぶこと。
そう言われてもどんな企業が当てはまるかわからない。何かヒントはないかしら?
本書では「ゴリラ握力(=自分が信頼できると思って買った企業の株を、ガッチリとホールド(保持)すること)」で持ち続けたい注目4業種が紹介されています。
これらのトップ企業はいずれも利益率の高いビジネスを展開しています。代表企業と稼ぐ構図は次のような感じです。
【注目の4業種】
- 銀行(三菱UFJ、三井住友FG など(ここではメガバンクのみ、地方銀行は除く))
- 利益を積み上げて株主に完全する意識が高い
- 日本の資本主義が続く限り成長が期待できる
- 商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事 など(ここでは総合商社のみ、専門商社は除く))
- 安定的に「稼ぐチカラ」を持つ
- 商品やサービスを開発しない、在庫を持たない
- 利益を積極的に事業再投資、配当、自社株買いに活用している
- 通信キャリア(NTT、KDDI、ソフトバンク など)
- ストック型サービスを中心に高い収益力を誇る
- スマホを軸に通信だけでなく金融などの事業も持つ
- 保険(東京海上 など)
- 構造的に利益を生み出すビジネスモデルを持つ
- キャッシュが先に入る(契約者から保険料を先に徴収できる)構造
- 価格転嫁力(保険料の値上げ)にも優れる
これらの業種は私たちの生活に欠かせないだけでなく、参入障壁が高いために高利益率、かつ株主還元の意識が高い企業が多い。だから長期で安定して増配を期待できます。
次の図はNTTの配当額の推移を示したものです。
(引用:NTT 株主還元に関する基本方針, HP)
NTTは長年減配せず、直近では14年連続増配をしています。このように「稼ぐ力」+「安定感」+「実績」を満たすオススメ業種の代表企業を保有していれば、配当株投資が成功する確率は高まります。
結論:銀行、商社、通信キャリア、保険を「ゴリラ握力」で保有すべき
配当株投資を進める3つのエンジン
本書では配当株投資の「成長エンジン」は次の3つとされています。
【配当株投資の成長エンジン】
- 自己資金による追加投資
- 配当金からの再投資
- 企業による増配
このうち著者が最も効果的、かつ「ありがたい」と感じているのが3の「企業による増配」です。
企業による増配は、自分の財布を開ける必要がなく、そのパワーも圧倒的です。 3つの成長エンジンの馬力でいえば、企業による増配がメイン・エンジン、配当金からの再投資と自己資金による追加投資がサブ・エンジンとなります。
新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資(配当太郎)
注目4業種の10年前との配当金の違いは次の通り。
2014年 1株配 | 2024年 1株配 | 倍率 | ||
銀行 | 三菱UFJ | 16円 | 41円 | 2.6倍 |
三井住友FG | 120円 | 270円 | 2.3倍 | |
商社 | 三菱商事 | 22.67円 | 70円 | 3.1倍 |
通信キャリア | NTT | 1.7円 | 5円 | 2.9倍 |
KDDI | 43.33円 | 140円 | 3.2倍 | |
損害保険 | 東京海上H | 23.33円 | 121円 | 5.2倍 |
これが配当株投資の一番の醍醐味と言える増配の威力になります。この恩恵を受けるのに追加資金は必要ないのが素晴らしいポイントです。これがメイン・エンジンたる所以です。
特に最近の日本企業は株主還元に積極的になっており、稼ぐ力のある企業には増配は期待できます
そして、ここに自己資金の追加や配当金の再投資のサブ・エンジンを動かし、持ち株を増やしていけば配当金はどんどん増やしていくことができるのです。
結論:配当株投資のメイン・エンジンは増配
配当株の管理
配当株投資を続ける上での管理は何をしていくべきか。まず、配当株投資とは「年間配当金」を増やすことを目的とした投資法です。この年間配当金は次のような3つの要素で構成されます。
★年間配当金 = 持ち株数 ✖️(1株配当 + 増配)
年間配当金を増やすためには何はともあれ主力銘柄の「持ち株数」を増やすことが最優先です。それと並行してやるべきことは決算の確認です。
利益は出ているか? 配当はしっかり出るのか? 前年よりも増配しているか?
こういった目線で決算を見ていく必要があります。
配当株投資は四半期ごろに発表される「決算短信」を確認します。これは配当太郎さんも利用されている以下の株探で見ることができます。
ここでチェックすべきポイントは以下の4つ。
【決算短信でチェックすべき4つのポイント】
- 「売上高」
- 「営業利益」
- 「純利益」
- 「1株当たり利益(EPS)」
この4つから配当および増配の源泉になる企業の利益がしっかりと伸びているか確認しましょう。
配当株投資は株価やチャートを頻繁にチェックする必要はなく、4半期ごとに投資先企業の健康状態をチェクする気持ちで決算短信に目を通しましょう。
結論:4半期ごとに決算短信を見て企業の健康状態をチェックしよう
増配額より増配率で考える
先ほどの下表の中でNTTの増配を見た時に「少なっ」と思ったりしませんでしたか?
2014年 1株配 | 2024年 1株配 | 倍率 | ||
銀行 | 三菱UFJ | 16円 | 41円 | 2.6倍 |
三井住友FG | 120円 | 270円 | 2.3倍 | |
商社 | 三菱商事 | 22.67円 | 70円 | 3.1倍 |
通信キャリア | NTT | 1.7円 | 5円 | 2.9倍 |
KDDI | 43.33円 | 140円 | 3.2倍 | |
損害保険 | 東京海上H | 23.33円 | 121円 | 5.2倍 |
増配を考える時は「増配額」ではなく、「増配率」と倍率(もしくは%)で考えることが大切です。先のNTTも三菱UFJや三井住友FGよりも「増配額」は少ないですが、「増配率」は高いのです。
この「率」の考えを持たないと配当株投資の本質を見誤ることになります。
結論:配当株投資の本質を見誤らないように増配は「率」で考える
高配当株を買っても増配するとは限らない
配当株投資を始めると書籍や雑誌、ウェブなどの情報から「高配当株」と呼ばれる年間配当利回りが4%を超える銘柄に興味を持ってしまうことがあります。
しかし、これらの株が高配当化しているのには以下のようなものがあります。
【高配当化している理由の例】
- 株価維持のため無理やり高い配当を出している →高配当の持続性に不安
- 株価の下落で配当利回りが上がった →本業そのものに不安
- 記念配当があり一時的に高配当に見える →一時的のため論外
もちろん全てがこのような理由ではありません。しかし、多くはこのような理由で高配当化しており、長期に渡った増配を期待するのが難しいです。
また、しっかりと増配を続ける企業の株であれば、数年で配当利回りが4%以上になっていくこともあります。
高配当株投資の醍醐味は「増配」であることを忘れないようにしましょう
結論:高配当株は増配が望みにくいと理解しておこう
配当金の賢い買い方
最後に株をどのように買い進めるべきか。
「株価が高いから買わない、安いから買う」
「買えるときに買う、買えないときは仕方ない」
このように考えていたら目標とする年間配当額、年間配当利回りに到達することはできません。そのため本書では次のような3つの意識で買い進めることを推奨しています。
【配当株投資を成功させるための3つの意識】
- 少しくらい高額でも、迷わず買う
- 安値ならば、積極的に買う
- 少しでも余裕があれば、淡々と買う
このように常にコツコツと買い進める精神が重要です。また、このようにオフェンシブな投資スタイルを可能にするのは、投資先の企業が増配を続けることが大前提です。
買うタイミングで悩まず、投資先の選定や決算短信のチェックに時間を使いましょう
結論:増配できる企業を常にコツコツと買い進めるのが大切
まとめ
本記事のポイントをおさらいします。
【提供される情報】
本書を読んで分かった学べる7つのポイント
- NISAで配当株投資をするメリット
- 新NISAが始まり、配当株投資にとって更に有利な環境が整った
- 「ゴリラ握力」で持ち続けたい注目の4業種
- 銀行、商社、通信キャリア、保険を「ゴリラ握力」で保有すべき
- 配当株投資を進める3つのエンジン
- 配当株投資のメイン・エンジンは増配
- 配当株の管理
- 4半期ごとに決算短信を見て企業の健康状態をチェックしよう
- 増配額より増配率で考える
- 配当株投資の本質を見誤らないように増配は「率」で考える
- 高配当株を買っても増配するとは限らない
- 高配当株は増配が望みにくいと理解しておこう
- 配当金の賢い買い方
- 増配できる企業を常にコツコツと買い進めるのが大切
いかがだったでしょうか?
配当金投資を成功させたいなら「新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資」は一度は読んでみましょう。また、読書も投資。盗まれない知識という資産を積み上げていくことオススメします。思い立ったらすぐ行動。早速、読書してみてください!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
*実際の投資は自己判断でよろしくお願いいたします。
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