この記事は次のような課題を解決します。
【解決される課題】
- コーヒー豆は種類が多すぎて選べない
- この記事で紹介する「図解 コーヒー 一年生」なら擬人化した可愛いキャラクターとともに産地の特徴を理解することができます
- それ以外にもスペシャルティコーヒーとは何か、精製方法や品種についても本書で学べる
- コーヒー豆の情報をいつでも簡単に調べたい
- AmazonでKindle版を購入し、スマホにKinldeアプリを入れておけばいつでも調べられます
毎朝、自分でドリップするほどコーヒー好きの『株うさぎ』と申します。あなたはコーヒー豆を購入しようと思っても種類が多くて困っていませんか?
それぞれの豆がどう違うのか、分かりやすくまとまっているものがあるといいんだけど。。。
私も同じ悩みでした。コーヒー豆はいろいろあって難しい。でも、そんな悩みを解決してくれたのが今回紹介する「図解 コーヒー 一年生」です。擬人化した可愛いキャラクターでコーヒー豆の特徴が紹介されています。マンガになっていて読みやすくオススメです。Kindle版で購入してスマホで読めるようにしておけば、いつでも調べられて便利。そうすれば、自分はどんなコーヒー豆が好きなのか分かっていくので、あなたのコーヒーライフはより豊かなものなると思いますよ。
紹介する本はこちら↓
タイトル: 図解 コーヒー 一年生
著者: 粕谷 哲
イラスト: 山田コロ
ページ数: 251ページ
価格: 1,540円(Kindle 価格:1,386円)
発売日: 2023/10/10
*粕谷 哲さんとは
2012年に1型糖尿病を発病し、入院生活中にコーヒーに目覚める。
2013年バリスタとしての道を進み始め、2016年6月World Brewers Cup 2016にて日本人初の決勝進出、そして、アジア人初の世界制覇を達成。
世界チャンピオンとなった今、アジアや日本各地でセミナーやワークショップを行い、精力的に次世代のバリスタ育成や一般消費者に向けてコーヒーの魅力を発信している。現在は千葉県船橋市で自身の立ち上げた自家焙煎スペシャルティコーヒー店、株式会社Philocoffea(フィロコフィア)を経営する。
引用元;株式会社Philocoffea代表取締役 粕谷哲 | 株式会社コーヒーのあるところ (tetsukasuya.com)
粕谷さんはアジア人で初めてWorld Brewers Cupで優勝されたバリスタさんです。
そんな粕谷さんが姉妹書「図解 ワイン一年生」を読んで感銘を受け、自分もこのような本を作りたいと思ったことがきっかけで本書が誕生したとのこと。
本記事では本書でどのようなことが調べられるか解説します。
本書のコンセプト
著者は本書を次のように表現しています。
この本は、ただの会社員から、いきなりコーヒーの世界チャンピオンになり、今は「コーヒーの伝道師」をつとめる僕が、”コーヒー”という身近なようでいて実はよくわからない存在を、わからない人目線でわかるように解説した「コーヒーのことがなんとなくわかった気になる」コーヒーの入門書です。
図解 コーヒー 一年生(粕谷哲)
コーヒーについて丁寧に詳しく書かれた専門書もたくさんあると思います。でも初心者ではいきなりそこには手を出せない。でも本書はマンガもたくさん使われていてとても読みやすい。でも内容は充実していて、まさに「コーヒーのことがなんとなくわかった気になる」のコンセプトの通り、コーヒー知識が一歩前進しますよ。
コーヒー豆の味を決める3つのポイント
コーヒーの味は「豆選び」で変わります。主なポイントは次の3つです。
【豆選びの4つのポイント】
- なに煎りの豆か?
- 焙煎度=コーヒーは味や香りを引き出すために、コーヒー生豆に熱を加えて、煎っている。その加熱時間と温度によって、浅煎りから深煎りといった異なった焙煎度になる。
- 「浅煎り」か「深煎り」か
- 浅煎り寄り⇨さわやか、フルーティー、明るい印象になる
- 深煎り寄り⇨苦み、コク、チョコレートっぽい印象になる
- 酸味が好きなら「浅煎り寄り」、苦みが好きなら「深煎り寄り」
- どこの豆か?
- 産地によって使われる品種や生産処理、地理的特性(テロワール)が異なる
- どの品種の豆か?
- アラビカ種⇨苦味と甘味がほどよい、後味がすっきり
- ロブスタ種⇨苦味や渋みが強い、後味がずっしり
後述する産地以外に焙煎度によっても味の雰囲気は大きく変わります。各焙煎度合いによる色味と名前は次のような感じ。
(引用:UCC HP, 焙煎度合いによる特徴の違いとは?, リンク)
昔ながらの喫茶店で出されるどっしりとした苦味は深煎りのコーヒー豆です。一方、コーヒー豆の持つ個性を楽しむスペシャリティコーヒーは浅煎りの場合が多いです。
代表的な6つの産地 と 好みの味の探し方
どこの産地を選んだらいいか分からない。。。
そんな場合に本書では次の代表的な6つの産地の飲み比べてみることをオススメしています。
【代表的な6つの産地】
- 超バランス苦味系のブラジル🇧🇷
- 酸味が少なく、ナッツ感のある落ち着いた味
- みんながイメージするコーヒーのど真ん中の味
- マイルド系のコロンビア🇨🇴
- マイルドな味わい
- フローラル酸味系のエチオピア🇪🇹
- フローラルな香りで味がフルーティー
- よい酸味がある
- コク系のグアテマラ🇬🇹
- 豊かな香りのチョコレート感があるコクが特徴
- 浅煎りと深煎りで別の味わいに
- ジューシー超酸味系のケニア🇰🇪
- 浅煎りならベリー感、はちみつ感がある
- 深煎りなら黒糖やダークチョコレートのような重厚感のある苦味に
- 屈強苦味系のインドネシア🇮🇩
- 苦味と深み、土や草といった個性的な味わい(アーシーな味とも表現される)
味の好みがまだ分からないという方は、まずは王道のブラジル🇧🇷を飲んでみましょう。
カルディなら1,000円以下で買うことができます。
ここで自分がコーヒーの味に対してどのように感じたか気づいてみてください。それによって次にトライするコーヒー豆を選ぶと良いと思います。
【好みのコーヒー豆の探し方】
- フローラルな風味と酸味が欲しい⇨エチオピア🇪🇹
- ベリー感のある酸味が欲しい ⇨ケニア🇰🇪
- まろやかさが欲しい ⇨コロンビア🇨🇴
- コクが欲しい ⇨グアテマラ🇬🇹
- 苦味が欲しい ⇨インドネシア🇮🇩
私も好みの味を探す意味でこれら6つは1回ずつ買って、味を比べてみました。
その結果、自分はホットではコクを求める傾向にあり、王道のブラジルやグアテマラ、深煎りすぎないインドネシアが特においしいと感じることに気づきました。また、ホットは前置きしたのは、アイスで違うように感じたからです。アイスで飲むなら香りがいいエチオピアが好きでした。
私もカルディでこれら6つの産地はすべて買って試してみました。あなたも自分の好みの味を知りたいと思っていたなら、順番に試してみることをオススメします。
また、これら6つの産地はコーヒー豆の生産量も多く、ブレンドコーヒーでもよく見かけるものです。飲んでそれぞれの特徴を覚えておくと、買う前に味のイメージがつくようになるというメリットもあります。
産地で選ぶ – 「ストレートコーヒー」を買う(コーヒー量販店)
「ブレンド」ではないコーヒーは、「ストレートコーヒー」と呼ばれます。パッケージには基本的には産地だけが書かれていおり、産地ごとの違いを楽しむことができます。例えば、カルディなどのコーヒー量販店に行けば、「ストレートコーヒー」が売られています。
ここで本書が活躍します。本書は各産地の特徴を次のように擬人化したキャラクターと漫画で紹介してくれています。
(引用:Amazon購入ページ, 焙煎度合いによる特徴の違いとは?, リンク)
例えば、グアテマラの場合は「コク系」。その特徴は「仲間思いの優しい優等生(=他の豆と合わせやすく、ブレンドコーヒーによく使われる)で、カラメルやチョコレートのような濃厚なコク。」
このようなかたちで紹介されている産地は以下の22種類です。
【本書で紹介されている産地】
南米エリア
- ブラジル
- コロンビア
- ペルー
- ボリビア
- エクアドル
中米エリア
- グアテマラ
- エルサルバドル
- パナマ
- ホンジュラス
- コスタリカ
- ニカラグア
- ジャマイカ
アフリカエリア
- エチオピア
- ケニア
- タンザニア
- ルワンダ
- ブルンジ
オセアニアエリア
- パプアニューギニア
中東エリア
- イエメン
東南アジアエリア
- ベトナム
- インドネシア
アメリカエリア
- ハワイ
22種類も掲載されているので、普段見かける産地はこれで網羅されていると思います。
こだわりで選ぶ – 「シングルオリジン」を買う(コーヒー専門店)
日常的に飲む美味しいコーヒーは「ストレートコーヒー」で十分かもしれません。でも、「コーヒー沼」にハマりだしたらこだわりの豆、コーヒー専門店の「シングルオリジン」を試してみると良いでしょう。「シングルオリジン」とは、
「シングルオリジン」 = 手間ひまかけて「できるだけ美味しい豆」を目指して作られた豆
「シングルオリジン」は「量より質」を重視した豆です。
例えば、「ゲイシャ種」や「パカマラ種」といった豆は病気になりやすく、収穫量が少ないけれども「特においしい品種」ということで栽培されています。このように手間ひまかけて育てられた豆は、その他の豆と「ブレンド」することなく単一で提供されるのです。
スペシャルティコーヒーとは?
「シングルオリジン」の中でも、特に「おいしい基準」を超えたコーヒーのことを「スペシャルティコーヒー」と呼びます。
世界に5%しかないと言われる貴重なコーヒーで、「農園・生産者レベル」まで特定されています。流通で非常に厳しく管理された上に、「絶対のおいしさ」が保証されています。
日本スペシャルティーコーヒー協会による定義は以下のとおりです。
【スペシャルティコーヒーと認められる味】
- クリーンな味わい
- 甘さを感じられる
- 印象的で好ましい酸味がある
- 口に含んだ質感がいい
- 特徴的な風味がある
- 心地いい後味
- バランスがいい
作り方(生産処理)の違い
「シングルオリジン」のパッケージを見ると、高確率で「生産処理(あるいは「精製」や「プロセス」とも呼ぶ)」という文字を見かけます。この「生産処理」とは摘んできたコーヒーチェリーを、「生豆」にするまでの加工法のことです。
精製方法を分けると次の4つです。
【生産処理】
- ナチュラル
- コーヒーの実を天日で乾燥させた後、たねを取り出す精製方法
- 元の個性がさらにドレスアップされた味
- ウォッシュト
- コーヒーの果肉を取り除き、水に漬けて「粘液」を取り除いた後、乾燥させて、たねを取り出す精製方法
- ライトでカジュアルな味
- セミウォッシュト(ハニー、パルプドナチュラル)
- 「ウォッシュト」の過程のうち「粘液」をあえて残す精製方法
- ドレスアップされているけど安定した味
- アナエロビック
- 密閉タンクで発酵させるめずらしい精製方法
- なんとも言えない複雑でユニークな味
コーヒー豆の品種
「シングルオリジン」のパッケージには「生産処理」と合わせて「品種」が書かれています。「品種」とはイチゴでいうところの「あまおう」や「とちおとめ」のような名前です。
はるか昔、コーヒーの木はアフリカのエチオピアにありました。そしてそのコーヒーの木は「カネフェラ種」と「アラビカ種」に分かれていました。「カネフェラ種」はほとんど「ロブスタ種」に、「アラビカ種」はさらにたくさん品種に分かれたそうです。
本書では12の品種が紹介されています。
【本書で紹介されている品種】
- ティピカ
- ブルボン
- カトゥーラ
- SL28/SL34/ルイル11
- ゲイシャ
- パカマラ
- エチオピア原種
- カトゥアイ
- カティモール
- シドラ
- ジャバ
- ムンドノーボ
まとめ
いかがだったでしょうか?
本書を購入して、コーヒー豆について学んでいくのはいかがでしょうか?
私も本書をiPhoneにダウンロードして、コーヒー豆の特徴を忘れてしまった時は読み直しています。飲んで答え合わせをするのが楽しいですね。
株うさぎ Twitterやってます→@flat23_10000
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